GA4(Google Analytics 4)入門:マーケターが見るべき指標と使い方
2023年にユニバーサルアナリティクス(UA)が廃止され、Google Analytics 4(GA4)への完全移行が完了しました。「GA4に切り替えたけど何を見ればいいかわからない」という声を今でもよく聞きます。
この記事では、Webマーケティングの実務でGA4をどう使うか、特にどの指標を見るべきかを解説します。難しいデータサイエンスの話ではなく、「広告運用・LP改善の意思決定に使えるGA4の読み方」にフォーカスします。
GA4で変わった主なポイント
UAからGA4への移行で大きく変わったのは以下の点です。
セッション単位からイベント単位へ
UAはセッション(訪問)を基本単位としてデータを計測していましたが、GA4はイベント(ユーザーの行動)を基本単位としています。ページビュー・スクロール・クリック・フォーム送信などすべてがイベントとして記録されます。
この変更により、ユーザーがサイト上でどんな行動をしたかをより細かく把握できるようになりました。
直帰率の概念が変わった
UAの「直帰率」は「1ページだけ見て離脱した割合」でした。GA4では「エンゲージメント率」という概念が中心になり、10秒以上滞在・2ページ以上閲覧・コンバージョンのいずれかを満たした場合を「エンゲージメントあり」とカウントします。
UAと同じ「直帰率」もGA4で確認できますが、定義が変わっているため数字を単純比較するのは注意が必要です。
クロスデバイス・クロスチャネルの追跡が強化
スマホ・PCを横断したユーザー行動の追跡精度が向上しました。広告をスマホで見てPCで問い合わせたユーザーを正確にカウントできるようになっています。
マーケターが毎週確認すべき指標
GA4のどの指標を見るべきか、優先度の高いものをまとめます。
1. セッション数・ユーザー数
先週と比べてトラフィックが増えているか減っているかを確認します。「レポート」→「集客」→「概要」で確認できます。
急減している場合は広告の停止・SEO順位の変動・サイトのエラーが原因のことが多いです。
2. エンゲージメント率
「エンゲージメント率が低い」(目安:50%以下)場合、訪問者がコンテンツに関心を持てていない可能性があります。LPや記事の品質・広告とのメッセージ一致を確認してください。
3. コンバージョン数・コンバージョン率
問い合わせ・購入などの成果がどれくらい発生しているかを確認します。コンバージョン設定が正しくできていることが前提です。
4. 流入チャネル別のパフォーマンス
「集客」→「トラフィック獲得」で、オーガニック検索・有料検索・SNS・直接など、チャネル別の訪問数・コンバージョン数を確認します。どのチャネルが成果に貢献しているかを把握することで予算配分の判断ができます。
5. 主要ページの閲覧数・離脱率
「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」でページ別のデータを確認します。LPや問い合わせページの離脱率が高い場合、改善が必要なサインです。
広告効果を測るレポートの見方
Google広告とGA4を連携させることで、広告ごとの詳細なパフォーマンスが確認できます。
Google広告との連携設定
GA4のプロパティとGoogle広告アカウントをリンクする設定が必要です。「管理」→「プロパティ設定」→「Google広告のリンク」から設定します。
連携後は「レポート」→「集客」→「Google広告」でキャンペーン別・キーワード別のコンバージョン数が確認できます。
参照元・メディアで広告流入を確認
「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」で「参照元/メディア」を確認すると、どの広告・チャネルからの訪問がコンバージョンにつながっているかがわかります。
「google / cpc」がGoogle広告からの流入、「facebook / paid_social」がMeta広告からの流入を示します。
LP改善に使えるGA4の機能
ファネル分析
「探索」→「ファネルデータ探索」で、LPにアクセスして問い合わせフォームを表示し、フォームを送信するまでの各ステップの離脱率を可視化できます。
どのステップで多くのユーザーが離脱しているかを特定することで、改善の優先順位がつきます。
ページ別滞在時間
各ページの平均エンゲージメント時間を確認することで、どのコンテンツがよく読まれているかを把握できます。LPのどのセクションで読み飛ばされているかの参考になります(ヒートマップツールと組み合わせるとより詳細にわかります)。
ユーザー属性レポート
「ユーザー」→「ユーザー属性」で、年齢・性別・地域・デバイスの分布が確認できます。想定しているターゲット層が実際に訪問しているかどうかを確認するのに使います。
コンバージョン設定の基本
GA4でコンバージョンを正しく設定することが、データ活用の前提です。
コンバージョンイベントの設定方法
「管理」→「コンバージョン」から、計測したいイベントをコンバージョンとしてマークします。フォーム送信完了ページへの訪問(特定URLへのpage_viewイベント)や電話番号クリックをコンバージョンとして設定します。
GTM(Googleタグマネージャー)を使うとより柔軟なコンバージョン設定ができます。
目標値の設定
コンバージョンに目標値(例:問い合わせ1件=10,000円)を設定することで、ページやチャネルごとの「収益換算値」が確認できるようになります。予算配分の判断がしやすくなります。
まとめ
GA4をWebマーケティングに活かすためのポイントをまとめます。
まずコンバージョン設定を正しく行うことが最優先です。毎週確認する指標はセッション数・エンゲージメント率・コンバージョン数・チャネル別パフォーマンスです。Google広告との連携でキャンペーン別の成果を把握します。ファネル分析でLPの離脱ポイントを特定して改善につなげます。数字を定期的に見る習慣が、Webマーケティング改善の基盤になります。
「GA4の設定・活用でわからないことがある」「データを見ても何をすべきかわからない」という方は、WGSへご相談ください。

