P-MAXキャンペーンで成果が出ない原因と改善策【アセット・シグナル設定の見直し】

P-MAXで成果が出ないときは、配信の設定を触る前に、コンバージョン設定、予算、アセット、シグナルの順に確認します。特に多いのは、計測している成果が売上につながっていないケースと、学習に足りる予算やデータがないケースです。データが少ない段階なら、検索キャンペーンへ戻すのも正しい判断です。

P-MAXキャンペーンとは

P-MAX(Performance Max)は、Google広告のキャンペーンタイプの一つで、検索、ディスプレイ、YouTube、Gmail、Googleマップなどの広告枠に自動で配信します。配信先、入札、素材の組み合わせは、AIが自動で判断します。

2022年以降、スマートショッピングと地域キャンペーンはP-MAXへ統合されました。ECや実店舗のビジネスでは、選択肢に入りやすいキャンペーンです。

まず症状から原因を絞る

原因を順に潰す前に、今どの状態かを確認しましょう。

症状先に疑う原因見る場所
表示もクリックも少ない予算が少ない、目標CPAや目標ROASが厳しいキャンペーンのステータス、入札戦略
クリックはあるが問い合わせがないランディングページ、検索テーマのずれ、配信先のずれ検索語句の分析情報、チャネルの内訳、LP
コンバージョンは多いが売上が増えない軽い成果を最適化している、指名検索を拾っているコンバージョン設定、ブランドの除外
始めたばかりで数字が揺れる学習中変更履歴、開始からの日数

P-MAXで成果が出ない代表的な原因

原因1:コンバージョン設定が不適切

P-MAXは、設定されたコンバージョンを最大化するように動きます。ページ閲覧やスクロールのような軽い成果しか設定していないと、問い合わせにつながらない人への配信が増えます。

改善策:問い合わせの送信完了や購入完了など、実際のビジネス成果をメインのコンバージョンにします。電話や来店が主な事業なら、それを計測できるか先に確かめましょう。ここがずれたままだと、ほかを直しても改善しません。

原因2:予算が少なすぎる

P-MAXの最適化には、コンバージョンのデータが必要です。1日の予算が少なすぎると学習が進まず、成果が安定しません。

改善策:最低でも1日5,000〜1万円程度を一つの目安にしてください。目標CPAの数倍の日予算がないと、1日に1件も取れない計算になりやすいです。この予算を出せないなら、少額で無理にP-MAXを使うより、検索キャンペーンのほうが成果が出やすい場合があります。

原因3:アセットの質が低い・数が少ない

P-MAXは、提供されたテキスト、画像、動画を組み合わせて広告を作ります。素材の質と量が、そのまま広告の質に影響します。

改善策:

  • 見出し(半角30文字以内)を上限の15本まで用意する
  • 長い見出しと説明文(半角90文字以内)をそれぞれ複数用意する
  • 横長(1200×628px)と正方形(1200×1200px)の画像を複数パターン用意する
  • できれば動画を用意する(無いと自動生成されることがあり、品質を選べない)
  • アセットのパフォーマンス評価を確認し、評価が低いものを差し替える

全角の文字は半角2文字分で数えるので、日本語の見出しは15文字が目安です。入稿の仕様は変わるので、最新の条件は管理画面で確かめてください。必要な素材はP-MAXの広告素材リストにまとめています。

原因4:オーディエンスシグナルが設定されていない

P-MAXはAIが自動でオーディエンスを探しますが、始めたばかりの段階では手がかりが足りません。オーディエンスシグナル(顧客像のヒント)を入れると、学習の出発点を示せます。シグナルは配信先を限定するものではなく、あくまでヒントです。

設定すべきオーディエンスシグナル:

  • カスタムセグメント(特定のキーワードを検索した人、関連サイトを見る人)
  • 既存の顧客リスト(メールアドレスなど)
  • ウェブサイトの訪問者(リマーケティングリスト)

なお、以前よく使われた類似ユーザーは、2023年にGoogle広告で提供を終えています。古い解説記事に従わないよう注意してください。

原因5:検索テーマの設定が不十分

検索テーマは、どんな検索意図で顧客を探すかをヒントとして渡す機能です。設定がないと、自社に合わない幅広い検索へ広がることがあります。

改善策:顧客が実際に使う重要な言葉を検索テーマに追加します。関係のない検索が増えたら、検索語句の分析情報で確かめて、除外できる範囲で除外します。除外の仕様は更新が続いているので、今のアカウントで何ができるかは管理画面で確認してください。

原因6:既存顧客や指名検索を拾って、良く見えているだけ

P-MAXは自社名の検索にも配信されることがあります。指名検索は放っておいても来てくれた可能性がある人なので、数字が良く見えても、新しい売上とは限りません。

改善策:ブランドの除外を検討し、検索キャンペーンの指名検索と分けて見ます。新規のお客さんが目的なら、新規顧客の獲得の設定も確かめましょう。

改善の進め方:変更は一度に1つ

  1. コンバージョン設定を直し、計測が正しいことを確かめる
  2. 目標CPAから見て、予算が足りるか計算する
  3. 評価の低いアセットを差し替える
  4. シグナルと検索テーマを入れる
  5. 数週間そのまま動かして、変更前と比べる

学習中に毎日設定を変えると、何が効いたのか分からなくなり、学習もやり直しになりやすいです。1回変えたら、少なくとも2週間は様子を見ます。評価は4〜6週間の単位で考えましょう。

そもそも広告費に対して何人来れば元が取れるのかは、広告費の元が取れる人数の計算機で先に確かめられます。

P-MAXと通常の検索キャンペーンの使い分け

P-MAXは自動化の範囲が広いぶん、細かいコントロールができません。次の基準で使い分けましょう。

比べる点P-MAXが向いている検索キャンペーンが向いている
事業ECサイト(商品フィード連携)、実店舗の集客BtoBの問い合わせ獲得、地域のサービス業
データすでに月30〜50件以上のコンバージョンがあるデータが少ない初期段階
予算複数の枠に配信できるだけの余裕がある少額から始めたい
管理配信の判断をある程度任せられるキーワードと広告文を細かく管理したい

小さい事業なら、先に検索キャンペーンで売れる言葉と広告文を確かめて、データが増えてからP-MAXを足す順番が安全です。始め方はスモールスタートで何がわかるかでも説明しています。

まとめ

P-MAXで成果を出すには、正しいコンバージョン、足りる予算、質の高いアセット、シグナルと検索テーマを順にそろえることが大事です。データが足りないなら、無理に続けず検索キャンペーンへ戻しましょう。

よくある質問

P-MAXで成果が出るまでどのくらいかかりますか?

学習に数週間かかるので、4〜6週間の単位で評価するのが目安です。始めた直後の数字で判断しないでください。ただし、計測の間違いや予算の不足は、すぐに直します。

P-MAXの予算は最低いくら必要ですか?

1日5,000〜1万円が一つの目安です。目標CPAが高い業種では、もっと必要です。1日に1件も取れない予算なら、先に検索キャンペーンで試しましょう。

P-MAXと検索キャンペーンは併用できますか?

併用できます。指名検索や重要なキーワードは検索キャンペーンで管理し、そのほかの広がりをP-MAXに任せる方法があります。どちらの成果かを分けて確認しましょう。

P-MAXで類似ユーザーは使えますか?

使えません。類似ユーザーは2023年に提供が終わりました。今は顧客リスト、ウェブサイトの訪問者、カスタムセグメントをオーディエンスシグナルとして入れます。

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