モデル募集の大半はまっとうなものです。ただ、その中に紛れてお金を取ることが目的の募集が存在するのも事実です。未経験の方ほど「これが普通なのかな」と判断がつかず、断れないまま進んでしまいます。
この記事では、実際に相談として上がってくる手口を5つに整理しました。読んだあとで、いま検討している募集を1つずつ照らし合わせてみてください。1つでも当てはまったら、その場で決めずに持ち帰る。それだけで、多くのトラブルは避けられます。
手口1:登録料・レッスン料を先に請求する
いちばん多い形です。「登録には初期費用が必要」「まずレッスンを受けてもらう」「宣材写真の撮影代として」といった名目で、活動を始める前にお金を求めてきます。
金額は数万円から数十万円まで幅があります。分割払いやクレジット契約を勧めてくる場合もあります。
判断基準はシンプルです。あなたが働く側なのに、あなたがお金を払う。この構図になっていたら、いったん止まってください。まっとうな仕事は、報酬があなたに向かって流れます。
手口2:撮った写真の買い取りを求める
撮影自体は無料。ただし撮影後に「気に入った写真があれば1枚いくらで購入できます」と案内され、断りにくい空気の中で高額な写真データを買わされる形です。
撮影中に何度も褒められ、関係ができたあとで提示されるため、非常に断りにくくなります。撮影前に「写真の費用は発生しますか」と必ず確認しておくのが唯一の防御です。口頭でいいので、撮影が始まる前に聞いてください。
手口3:その場で契約を迫る
「今日決めてくれたら特別枠がある」「この場でサインしないと枠が埋まる」。この言い方が出てきたら、内容を問わず警戒してください。
本当にあなたを必要としている相手なら、数日待つことを断りません。待てない理由があるのは、たいてい相手側の都合です。
- 「持ち帰って読みます」と言えるかどうかで、その後が決まる
- 持ち帰りを嫌がる相手は、それ自体が判断材料になる
- 親や友人に見せて反対されたら、その直感は当たっていることが多い
手口4:仕事内容があとから変わる
応募時は「ファッション」「日常のポートレート」だったのに、当日になって聞いていない撮影内容を提示される形です。露出のある衣装、聞いていない場所での撮影、同行者を断られる、といったものが典型です。
この場合、その場で断って帰って構いません。交通費が無駄になったとしても、そこで引き返せたほうが安いです。応募段階で「撮影内容」「衣装」「場所」「同行者の可否」を文字で確認しておくと、そもそもこの状況になりません。
手口5:連絡手段が個人アカウントだけ
やり取りが最初から最後まで個人のSNSアカウントやダイレクトメッセージだけで完結し、運営元の名前も所在地も出てこないケースです。
何かあったときに連絡先がなくなる、というのが最大のリスクです。相手を疑いすぎる必要はありませんが、運営者名・活動実態・過去の掲載物が確認できるかは最低限見ておいてください。
応募前チェックリスト
以下に1つでも当てはまったら、その場で決めないでください。
- こちらが費用を払う構造になっている(登録料・レッスン料・写真代)
- その日のうちに契約・入金を求められる
- 撮影内容や衣装が文字で提示されない
- 同行者を断られる、場所を直前まで教えてもらえない
- 運営元の名前や実績が確認できない
- 契約書を持ち帰らせてもらえない
- やたらと褒める割に、具体的な条件の話をしない
それでも不安なときの動き方
迷ったら、次の3つを順にやってください。
1. スクリーンショットを残す。やり取りは全部保存しておきます。あとから消される可能性があります。
2. 誰かに見せる。家族でも友人でも構いません。自分だけで判断しない状態を作ります。
3. 公的な窓口に相談する。金銭が絡む契約で困ったときは、消費者ホットライン「188」に電話すれば、住んでいる地域の消費生活センターにつながります。契約してしまったあとでも相談できます。
「詐欺」とまでは言えないが避けたい募集
違法ではないものの、条件が一方的な募集もあります。こちらは騙されるというより、知らずに損をする形です。
- 写真の使用範囲が「無制限・無期限・第三者提供可」になっている
- 報酬はないが、拘束時間だけ長い(半日以上)
- 交通費も自己負担で、遠方まで呼ばれる
- データがもらえるはずが、結局1〜2枚しか来ない
- クレジット表記を強制されるのに、こちらの名前は出ない
これらは「受けてもいいが、条件を理解したうえで」という類のものです。断ってもまったく問題ありません。
家族や友人にどう説明するか
相談したいのに、心配をかけたくなくて言えない。そういう人は多いです。
全部説明しなくて構いません。「この募集どう思う?」とスクリーンショットを1枚見せるだけで十分です。第三者の目を1つ通すだけで、判断はかなり安定します。
反対されたときは、理由を聞いてみてください。自分では気づかなかった点を指摘されることがあります。
もし被害にあってしまったら
先に手順を書いておきます。慌てているときに読み返せるように。
1. やり取りを全部スクリーンショットで保存する。相手がアカウントを消す前に。
2. 支払いの記録を集める。振込明細、カードの利用履歴、領収書。
3. 消費者ホットライン「188」に電話する。局番なしの3桁で、地域の消費生活センターにつながります。相談は無料です。
4. カード払いならカード会社にも連絡する。支払いを止められる場合があります。
詳しい進め方は登録料を払ってしまった時の対処法にまとめています。
Pasha!の場合はどうなっているか
この記事を書いている以上、自分たちの条件も出しておきます。
- 登録料・掲載料・レッスン料など、費用は一切いただきません
- 専属契約ではありません。他の事務所やオーディションとの掛け持ちは自由です
- 掲載ページは公開前に必ずご本人に確認いただきます。この時点で取りやめても構いません
- 掲載範囲はPasha!のサイトと公式SNSのみ。事前の同意なく他では使いません
- 撮影会は不定期・任意参加です。参加しなくても掲載に影響しません
ここに書いた基準は、そのままご自身の判断にも使ってください。他のどこに応募するときでも同じです。
よくある質問
モデル募集で登録料を求められたら詐欺ですか?
詐欺と断定はできませんが、まっとうな募集では報酬はあなたに向かって流れます。あなたが働く側なのに先にお金を払う構造になっていたら、その場で決めずに持ち帰ってください。
その場で契約を迫られたらどうすればいいですか?
「持ち帰って読みます」と伝えて構いません。本当にあなたを必要としている相手なら数日待つことを断りません。待てない理由があるのは相手側の都合であることがほとんどです。
契約してしまったあとでも相談できますか?
できます。金銭が絡む契約で困ったときは消費者ホットライン188に電話すると、住んでいる地域の消費生活センターにつながります。やり取りのスクリーンショットは消される前に保存しておいてください。
Pasha!の読者モデル登録に費用はかかりますか?
かかりません。登録料・掲載料・レッスン料など、こちらから費用を請求することは一切ありません。専属契約でもないため、他のオーディションとの掛け持ちも自由です。