すでに払ってしまったあとに、この記事にたどり着く人が多いと思います。まず前提として、払ってしまってからでも打てる手はあります。諦めて放置するのがいちばん損です。
順番に説明します。
まず手元に集めるもの
相談する前に、これを揃えてください。揃っているかどうかで、その後の進み方がまるで変わります。
- 契約書・申込書(写真でも可)
- 支払いの記録(振込明細、クレジットの利用履歴、領収書)
- 相手とのやり取り全部(メッセージのスクリーンショット)
- 相手の情報(会社名・担当者名・電話番号・住所・アカウント名)
- いつ、どこで、どんな説明を受けたかのメモ
やり取りは今すぐスクリーンショットを撮ってください。アカウントを消される、メッセージを削除される、というのは実際に起きます。
契約書のどこを見るか
返金について書かれた条項を探します。「返金には応じない」と書かれていても、それだけで諦める必要はありません。
契約の結び方に問題があった場合、書いてある内容にかかわらず取り消せることがあります。たとえば、事実と違う説明を受けた、断ったのに帰してもらえなかった、といったケースです。これを判断するのは自分ではなく、専門の窓口です。
相談先は「188」
消費者ホットラインの番号です。188に電話すると、住んでいる地域の消費生活センターにつながります。局番なしの3桁で、全国どこからでもかかります。
相談は無料です。契約してしまったあと、支払ってしまったあとでも相談できます。「もう払ってしまったから」と遠慮する必要はありません。
電話では、集めた資料を見ながら「いつ・どこで・誰に・いくら払ったか」を時系列で話せると早いです。うまく話せなくても、向こうが順に聞いてくれます。
クレジットで払った場合
クレジットカードや分割払いの契約で支払った場合は、カード会社や信販会社にも連絡してください。支払いを止められる場合があります。
この手続きは時間が経つほど難しくなるので、気づいた時点で早く動いたほうがいいです。
相手に直接連絡するとき
感情的にならず、事実だけを書いてください。
「◯月◯日に◯◯として◯◯円を支払いましたが、返金をお願いします。」
これで十分です。相手が返答を引き延ばしてきたり、話をそらしてきたりする場合は、そこで自力の交渉はやめて188に切り替えてください。言い負かす必要はありません。
やらないほうがいいこと
- SNSで相手を特定して晒す(こちらが不利になることがあります)
- 感情的なメッセージを送り続ける
- 「返金されないなら続けるしかない」と考えて、さらに払う
- 一人で抱えて誰にも言わない
最後のものがいちばん多いです。恥ずかしいと感じる必要はありません。手口が巧妙なだけで、判断力の問題ではありません。
188に電話すると何を聞かれるか
初めて相談するときは、何を話せばいいか不安だと思います。だいたいこの順で聞かれます。
- いつ契約したか(日付)
- どこで契約したか(事務所・カフェ・オンラインなど)
- 相手の名前や会社名
- 支払った金額と、支払い方法(現金・振込・カード・分割)
- どんな説明を受けたか
- 契約書を受け取っているか
- いまどうしたいか(解約したい・返金してほしい)
うまく説明できなくても大丈夫です。相談員が順番に聞いてくれます。メモを見ながらで構いません。
早く動くほど選択肢が多い
契約の種類によっては、一定期間内なら理由を問わず解除できる制度があります。期間は契約の形態によって違い、書面を受け取った日から数えるのが一般的です。
ここで大事なのは、期間が過ぎていても諦める必要はないということです。説明に問題があった場合など、期間とは別の理由で取り消せることもあります。判断は窓口に任せて、まず電話してください。
逆に、迷っている間に日数が過ぎると、使えたはずの制度が使えなくなります。動くなら早いほうが有利です。
返金を求めるときの文例
メールやメッセージで送る場合の型です。感情を入れず、事実と要求だけを書きます。
- 「◯月◯日に貴社と契約し、登録料として◯◯円を支払いました。」
- 「契約時に◯◯という説明を受けましたが、実際には◯◯でした。」
- 「つきましては、契約の解除と支払済み金額の返金をお願いいたします。」
- 「◯月◯日までにご回答をお願いいたします。」
期限を切るのがポイントです。返答がないまま時間が過ぎるのを防げます。送った記録も必ず残してください。
次に同じことを繰り返さないために
覚えておく基準はひとつだけで足ります。
あなたが働く側なのに、あなたがお金を払う。この構図になったら止まる。
登録料、レッスン料、宣材撮影費、システム利用料。名目は何でも同じです。まっとうな仕事は、報酬があなたに向かって流れます。
周りに相談しにくいときは
家族に言えない、というのが相談を遅らせる最大の理由です。特に学生の場合、「勝手に契約して怒られる」という不安が先に立ちます。
それでも、消費者生活センターは家族に連絡しません。本人が相談すれば本人の相談として扱われます。まずここだけ使って、状況を整理してもらうという使い方で構いません。
学生であれば、学校の学生相談室や生協でも相談窓口を持っていることがあります。「消費者トラブルの相談先を知りたい」とだけ伝えれば、内容を細かく話さなくても案内してもらえます。
お金が返ってこなかった場合の考え方
全額戻らないこともあります。その場合でも、次の2つは残ります。
1つ目は、契約を止められること。解約さえできれば、これ以上の支払いは発生しません。分割やサブスクの形になっている場合、止めるだけで被害額は大きく変わります。
2つ目は、記録が残ること。相談内容は蓄積され、同じ相手に複数の相談が集まれば行政が動く根拠になります。自分の返金にはつながらなくても、次の誰かのために効きます。
払った額を取り戻すことだけを成功と考えると動けなくなります。止めることも十分な成果です。
仕切り直す場所として
一度こういう経験をすると、次に応募するのが怖くなります。その感覚は正しいので、無理に振り払わなくて構いません。
ただ、条件が全部先に書いてある場所なら、確認して判断できます。Pasha!の読者モデル登録は、登録料・掲載料・レッスン料など費用は一切ありません。専属契約でもなく、掲載ページは公開前に必ずご本人に確認いただきます。やめたくなったら連絡ひとつで取り下げます。この条件が自分に合うかどうかだけ見て、合わなければ見送ってください。
よくある質問
モデルの登録料を払ってしまった場合、返金してもらえますか?
契約の結び方に問題があった場合、契約書に「返金不可」と書かれていても取り消せることがあります。自分で判断せず、消費者ホットライン188に相談してください。相談は無料で、支払い後でも相談できます。
どこに相談すればいいですか?
消費者ホットライン188です。局番なしの3桁で、住んでいる地域の消費生活センターにつながります。契約書・支払い記録・相手とのやり取りのスクリーンショットを手元に用意して電話してください。
クレジットカードで払ってしまいました。
カード会社や信販会社にも連絡してください。支払いを止められる場合があります。時間が経つほど難しくなるので、気づいた時点で早く動いてください。
同じことを繰り返さないための基準はありますか?
あなたが働く側なのに、あなたがお金を払う構図になっていたら止まることです。登録料・レッスン料・宣材撮影費など名目は関係ありません。まっとうな仕事は報酬があなたに向かって流れます。