顔を出して活動する以上、身バレのリスクはゼロにはなりません。ただし、大きく減らすことはできます。
特定される要素は決まっているので、そこを潰していきます。
特定は「組み合わせ」で起きる
ひとつの情報だけで個人が特定されることは、あまりありません。危険なのは組み合わせです。
「最寄り駅がわかる写真」+「制服やロゴの入った服」+「毎日同じ時間の投稿」。この3つが揃うと、生活圏がかなり絞れます。
だから対策も、ひとつずつ要素を減らしていく形になります。全部を完璧にする必要はありません。
背景に写るもの
いちばん多い経路です。撮る前に画面を確認してください。
- 駅名の看板、路線図、バス停の表示
- 店名の入った看板、のぼり、シャッター
- 表札、マンション名、部屋番号
- 車のナンバープレート
- 学校名や社名の入った建物
- ポスト、電柱の住所表示
とくに電柱の住所表示は見落とされがちです。小さく写っていても読み取れます。
持ち物と服装
本人が意識していない情報が出ます。
制服:学校が特定されます。私服の写真だけにしてください。
社員証、名札、ネームタグ:外してから撮ってください。
スマホの画面:通知や壁紙に情報が出ることがあります。
手や指:指輪や特徴的なネイルは、知り合いが見れば気づきます。
飲食店のレシートや紙袋:地域が絞れます。
窓の外の景色
室内で撮るときの盲点です。
窓の外に見える建物、看板、特徴的な地形。これらから住んでいる場所が推測されることがあります。カーテンを閉めるか、窓が写らない角度で撮ってください。
ベランダで撮る場合も同様です。眺望はかなりの情報量を持っています。
位置情報を切る
写真データには、撮影場所の情報が埋め込まれることがあります。
スマホの設定で、カメラアプリの位置情報をオフにしておいてください。SNSにアップロードする際は自動的に削除されることが多いですが、メールで直接送る場合は残ります。
投稿時に場所タグをつけるのも、自宅周辺なら避けてください。
投稿時間とパターン
意外に見られています。
毎日決まった時間に投稿していると、生活リズムが推測されます。「平日18時に必ず投稿」なら、通勤通学の時間が絞れます。
神経質になる必要はありませんが、リアルタイムでの投稿は避けるとリスクが下がります。撮ってから数日後に投稿する習慣にすると、行動が追われません。
アカウントのつながり
ここが最も見落とされます。
活動用アカウントと個人用アカウントを分けていても、同じ人をフォローしている、同じ写真を使っている、IDが似ていると結びつけられます。
- IDに共通の文字列を使わない
- プロフィール写真を使い回さない
- 相互フォローの重なりを減らす
- 同じ投稿を両方に出さない
- 連絡先の同期をオフにする(電話帳から推薦されます)
最後の項目が重要です。連絡先の同期をオンにしていると、電話番号を知っている人にアカウントが推薦されます。これで見つかるケースが実際にあります。
掲載範囲を選ぶ
どこかに掲載してもらう場合、範囲を確認してください。
そのサイトと公式SNSだけなのか、外部にも提供されるのか。範囲が狭いほど、見つかる確率は下がります。
また、本名で載るか活動名で載るかも先に決めてください。言わないと本名で載ることがあります。
顔出しの範囲を相談する
「顔出しは怖いけど活動はしたい」という場合、範囲を相談できることがあります。
目元を隠す、横顔中心にする、遠景のみにする。相談できない媒体は選ばないほうがいいとも言えます。
不安の中身についてはSNSで顔出しが怖いときにまとめています。
見つかってしまったら
誰かに気づかれた場合、まずは落ち着いてください。多くの場合、悪意はありません。
困る相手に見つかった場合は、掲載の取り下げを依頼する、アカウントを非公開にする、投稿を一時的にアーカイブする、といった対応ができます。
取り下げに応じる媒体を選んでおくことが、この場面での唯一の保険になります。
嫌がらせを受けた場合
執拗な連絡、写真の無断転載、特定を示唆するメッセージ。こうした行為を受けたら、我慢しないでください。
- まずスクリーンショットで記録する
- ブロックする(相手に説明する必要はありません)
- SNSの通報機能を使う
- 身の危険を感じる場合は警察相談専用電話「#9110」へ
一人で抱えないでください。記録を残しておくことが、その後の対応をすべて楽にします。
過去の投稿をさかのぼられる
活動を始めると、過去の投稿まで見られます。数年前の投稿に、今なら出さない情報が残っていることがあります。
- 学生時代の制服姿
- 「今日から新学期」など、所属がわかる投稿
- 自宅の窓からの景色
- 本名や誕生日を含む投稿
- 友人が写り込んでいて、その人から特定されるもの
削除しなくても、アーカイブすれば非表示にできます。活動を始める前に、一度さかのぼって確認してください。
友人の写真に写り込む
自分が気をつけていても、友人の投稿から特定されることがあります。
タグ付けされた場合、外すことができます。設定で「タグ付けを承認制にする」と、勝手に紐づけられません。
身近な人には、活動していることと、投稿に写り込むときの配慮をお願いしておくと安心です。
完璧を目指さない
ここまで書きましたが、全部を守るのは現実的ではありません。
優先度が高いのは「背景の看板と表札」「制服と名札」「位置情報」「アカウントの分離」の4つです。ここだけ押さえれば、リスクはかなり下がります。
Pasha!の読者モデル登録では、掲載範囲はPasha!のサイトと公式SNSのみで、事前の同意なく他では使いません。掲載前に必ず内容をご確認いただき、公開後も連絡ひとつで取り下げます。活動名での掲載や、顔出しの範囲もご相談いただけます。
よくある質問
SNSで身バレを防ぐには何から気をつければいいですか?
背景に写る看板や表札、制服や名札、写真の位置情報、活動用と個人用アカウントの分離。この4つを押さえるだけでリスクは大きく下がります。特定は情報の組み合わせで起きます。
背景で特に注意すべきものは何ですか?
駅名の看板、店名、表札やマンション名、車のナンバー、学校名の入った建物、電柱の住所表示です。特に電柱の住所表示は小さく写っていても読み取れます。
アカウントを分けていれば安全ですか?
分けていても、同じ人をフォローしている、写真を使い回している、IDが似ていると結びつけられます。特に連絡先の同期をオンにしていると、電話番号を知っている人にアカウントが推薦されます。
嫌がらせを受けた場合はどうすればいいですか?
まずスクリーンショットで記録し、ブロックして、SNSの通報機能を使ってください。身の危険を感じる場合は警察相談専用電話「#9110」に相談できます。一人で抱えないでください。