「笑って」と言われた瞬間に顔が固まる。写真が苦手な人の多くが、ここでつまずきます。
笑顔は性格ではなく筋肉の動かし方なので、練習すれば必ず変わります。
引きつる原因
不自然な笑顔になる理由は、はっきりしています。口だけで笑おうとしているからです。
本物の笑顔は、口角が上がると同時に目のまわりの筋肉が動き、目が少し細くなります。口だけ動かすと、目が開いたままになり「作り笑い」に見えます。
つまり、意識すべきは口ではなく目です。
目で笑う方法
いちばん再現しやすいのがこれです。
奥歯を軽く噛んで、下まぶたを少しだけ持ち上げる。
鏡の前でやってみてください。口を動かさなくても、目つきだけで表情が変わるのがわかるはずです。この状態で口角を少し上げれば、自然な笑顔になります。
口角の上げ方
上げすぎないことがコツです。
歯を見せる大きな笑顔は、写真では動きが止まるぶん、やりすぎに見えることがあります。宣材写真なら「口を閉じたまま、口角を数ミリ上げる」程度が扱いやすいです。
歯を見せるなら、上の歯だけ。下の歯まで見えると、力が入った表情に見えます。
直前にやる3つの動作
撮る直前にこれをやると、表情が固まりにくくなります。
- 息を吐く:肩と顔の力が抜けます
- 「い」の口を作って戻す:口角の位置がリセットされます
- 一度目を閉じて開ける:目に力が入りすぎるのを防ぎます
この3つを5秒でやってからシャッターを切る。それだけで表情が変わります。
楽しいことを思い出す
古典的ですが、実際に効きます。表情筋は感情に連動しているので、頭の中身を変えるほうが早いことがあります。
好きな食べ物、面白かった出来事、会いたい人。何でも構いません。撮影中に無理に「笑顔!」と念じるより、こちらのほうが自然になります。
連写で自然な瞬間を拾う
作り込んだ笑顔より、笑った直後の緩んだ表情のほうがいい写真になります。
連写を使って、笑ってから戻るまでの数秒を撮ってください。選ばれる1枚は、たいてい「撮られていると思っていなかった」コマです。
誰かに撮ってもらえるなら、話しかけてもらいながら撮ると自然な表情が出ます。
真顔と笑顔の使い分け
宣材写真では、両方撮っておくのが正解です。
笑顔:親しみやすさが伝わります。読者モデルやライフスタイル系に向きます。
真顔(口角を少し上げた状態):顔立ちがはっきり見えます。ファッション系や、素材を見せたい場面に向きます。
どちらか一方しかないと、応募先によっては合いません。1回の撮影で両方押さえておいてください。
左右で表情が違う人へ
人の顔は左右対称ではないので、笑ったときに片側だけ上がることがあります。これは異常ではありません。
気になる場合は、上がりにくい側を少し奥にして、斜めから撮ると目立たなくなります。自分の「効く角度」を一度見つけておくと、以後は迷いません。
「笑って」と言われたときの対処
撮影中にこう言われると、かえって固まります。そのときの対処を用意しておいてください。
おすすめは「一度大きく笑って、戻る」方法です。声を出して笑ってから力を抜くと、その直後の表情がいちばん自然になります。連写なら、その瞬間が撮れます。
もうひとつは、撮る人に話しかけてもらうこと。「今日どうやって来ました?」程度の雑談で構いません。答えているときの表情が、いちばん普段に近くなります。
写真を見返して固まってしまう人へ
撮った写真を見て「こんな顔なんだ」と落ち込み、余計に表情が固くなる。この悪循環はよくあります。
知っておいてほしいのは、人は鏡で見慣れた自分(左右反転した顔)を「自分の顔」だと思っているということです。写真は反転していないので、見慣れない分だけ違和感が出ます。
その違和感は、他人には見えていません。周りが見ているのは写真のほうの顔です。変に写っているのではなく、見慣れていないだけです。
家でできる練習
- 鏡の前で、目で笑う練習を1日1分。口を動かさずに目だけ
- スマホで自分を録画して、話しているときの自然な表情を見る
- 連写で20枚撮り、いちばん良かったコマの表情を再現してみる
- 「い」の口と「え」の口を交互に作って、口角の筋肉を動かす
録画して見るのがいちばん効きます。自分が思っている表情と、実際に写る表情はかなり違います。そのズレを知るだけで写りが変わります。
笑顔が苦手なままでもいい
どうしても笑顔が作れない人もいます。それでも問題ありません。
口角を少し上げた真顔でも、十分に良い宣材写真になります。無理に作った笑顔より、落ち着いた真顔のほうが評価されることも多いです。
「笑顔じゃないとダメ」という思い込みが、いちばん表情を固くします。
口元のコンプレックスがある場合
歯並び、八重歯、口角の高さ。気にしている人は多いですが、対処法があります。
いちばん簡単なのは口を閉じたまま笑うこと。口角を数ミリ上げるだけの笑顔なら、歯は見えません。宣材写真としてもこちらのほうが使いやすいです。
八重歯や歯並びは、正面より斜めから撮ると目立ちにくくなります。自分の「効く角度」を一度探しておいてください。
ただし、加工で歯をいじるのはおすすめしません。実物とのギャップになります。
撮影が長引いたときの表情の保ち方
30分も撮っていると、表情筋が疲れて笑顔が固くなります。これは誰でも起きます。
- 10分に1度は表情をリセットする(顔全体を大きく動かす)
- 水分を取る。口が乾くと口角が動きにくくなります
- 一度カメラから目を離して、遠くを見る
- 肩を回して力を抜く
疲れた状態で撮り続けても、いい写真は増えません。短く区切って、休みを挟むほうが結果的に早く終わります。
撮れた1枚を使う
自然な表情が1枚撮れたら、それで応募できます。何十枚も必要ありません。
Pasha!の読者モデル登録も、顔がわかる1枚と全身がわかる1枚があれば十分です。撮り方は宣材写真をスマホで撮る方法、目線の置き方は写真の目線の記事にまとめています。
よくある質問
写真で笑顔が引きつるのはなぜですか?
口だけで笑おうとしているからです。本物の笑顔は口角が上がると同時に目のまわりの筋肉が動きます。口だけ動かすと目が開いたままになり作り笑いに見えます。
自然な笑顔を作るコツはありますか?
奥歯を軽く噛んで、下まぶたを少しだけ持ち上げてください。これだけで目つきが変わります。その状態で口角を数ミリ上げると自然な笑顔になります。
撮影直前にやるといいことはありますか?
息を吐く、「い」の口を作って戻す、一度目を閉じて開ける。この3つを5秒でやってからシャッターを切ると、表情が固まりにくくなります。
どうしても笑顔が苦手です。
口角を少し上げた真顔でも十分に良い宣材写真になります。無理に作った笑顔より、落ち着いた真顔のほうが評価されることも多いです。