モデル応募でいちばん多い不備が「全身写真がない」です。バストアップは自撮りで撮れますが、全身はひとりだと難しいからです。
ただ、道具がなくても撮れます。手順を書きます。
なぜ全身写真が必要なのか
審査する側は、身長・体型・立ち姿・全体のバランスを見ています。顔だけでは判断できません。
全身がないだけで選考が止まることがあるので、ここは省略できない1枚です。
スマホを固定する方法
三脚がなくても、家にあるもので代用できます。
- 本を数冊積んで高さを作り、その上にスマホを立てかける
- ティッシュ箱に切り込みを入れて差し込む
- コップにスマホを立てかける(滑り止めにタオルを敷く)
- 棚や窓枠に立てかけて、後ろを本で支える
- 洗濯ばさみ2個で挟んで自立させる
倒れると画面が割れるので、必ず後ろに支えを置いてください。クッションを床に置いておくと安心です。
カメラの高さが最重要
ここを間違えると、何度撮っても脚が短く写ります。
カメラは腰の高さに置いてください。目線の高さから撮ると上から見下ろす形になり、脚が縮んで見えます。
だいたい床から70〜90センチ。テーブルの上、椅子の座面、積んだ本の上。このあたりが目安です。
逆に、床に置いて下から煽ると脚は長く写りますが、顔が歪みます。宣材写真では実物と違って見えるので避けてください。
距離とレンズ
2〜3メートル離れてください。近すぎると歪みます。
ズームは使わないでください。スマホのデジタルズームは画質が落ちます。近づけない場合は、超広角ではなく標準レンズのまま下がってください。
部屋が狭くて距離が取れない場合は、部屋の対角線を使うか、廊下を使うと解決します。
タイマーの使い方
3秒だと構える時間が足りません。10秒に設定してください。
さらに便利なのがタイマー+連写です。iPhoneならタイマーを設定すると自動で連写されます。1回のタイマーで10枚ほど撮れるので、その中から選べます。
ポーズを少しずつ変えながら、5〜6回タイマーを回してください。これで50枚以上たまります。
立ち方
気をつけの姿勢はやめてください。硬く見えます。
- 片足に重心を置き、もう片方の足を軽く前か横に
- 腕は体の横に自然に。体から拳1つ分空けると細く見えます
- 肩を下げる。力が入っていると首が短く写ります
- あごを軽く引く
- 足元は切らず、靴まで入れる
足先が切れている全身写真は「全身」として扱われません。撮ったあとに必ず確認してください。
鏡越しで撮る場合
手軽ですが、宣材としては弱くなります。理由は3つです。
スマホが写り込む、顔が隠れる、鏡が汚れていると写る。この3点です。
どうしても鏡で撮るなら、スマホで顔を隠さない位置に構えて、鏡は事前に拭いてください。ただし可能なら、タイマーで撮ったもののほうが評価されます。
背景と光
背景は無地でシンプルに。壁から50センチ以上離れて立つと、影が落ちません。
光は窓からの自然光が理想です。窓のほうを向いて立つと顔が明るくなります。窓を背にすると逆光になり、シルエットになってしまいます。
詳しくは背景の作り方にまとめています。
屋外で撮る場合
屋外のほうが光の条件が良く、距離も取りやすいので実は簡単です。
ベンチや階段の手すり、植え込みの縁などにスマホを置けます。人通りの少ない時間帯を選び、スマホから目を離さないでください。置き引きのリスクがあります。
公園なら、朝の早い時間が空いていておすすめです。
誰かに頼めるなら頼む
ひとりで撮る方法を書いてきましたが、誰かに撮ってもらえるならそのほうが早いです。
頼むときは、この記事の内容を伝えてください。「腰の高さで、足まで入れて、3メートル離れて、連写で」。これだけ伝われば、写真の腕は関係ありません。
撮ったあとの確認
- 足先まで入っているか
- 顔がはっきり見えるか(暗すぎないか)
- 傾いていないか
- 背景に余計なものが写っていないか
- スマホや三脚代わりの物が写り込んでいないか
この5つを満たしていれば、応募写真として十分通用します。
ポーズのバリエーション
同じ立ち方だけだと、50枚撮っても全部同じ写真になります。少しずつ変えてください。
- 正面・斜め45度・横向きから少し振り返る
- 重心をかける足を左右で入れ替える
- 片手を軽く曲げる、片手をポケットに入れる
- 顔だけカメラに向けて、体は斜めにする
- 歩き出す瞬間を撮る(連写だと自然な1枚が入ります)
詳しくはポートレートのポーズ入門にまとめています。
スマホ以外の選択肢
手持ちの道具でどうしても難しい場合、安く解決する方法もあります。
スマホスタンド:1,000円前後。高さ調整できるものを選ぶと、腰の高さが作れます。
Bluetoothリモコン:500〜1,000円。タイマーを待たずに好きなタイミングで撮れるので、表情が自然になります。
ミニ三脚:2,000円前後。テーブルに置いて使えます。
買うとしたら、優先度はリモコン>スタンド>三脚です。リモコンがあるだけで撮影の効率が数倍変わります。
連写から選ぶときの基準
50枚から2枚に絞る作業がいちばん大事です。ここで手を抜くと、撮影の意味がなくなります。
まず足先が切れているもの、傾いているもの、目をつぶっているものを機械的に外します。これで半分以下になります。
残りから、姿勢がいちばん自然なものを選びます。「決まっている」ものより「自然に立っている」ものを優先してください。宣材写真は決めポーズ集ではありません。
迷ったら、友人に「どれがいちばん普段の私に近い?」と聞いてください。
20分で終わります
準備5分、撮影10分、選ぶのに5分。合計20分で全身写真は用意できます。
「後で撮る」と思っていると、応募自体が止まります。今日やってしまってください。
Pasha!の読者モデル登録も、必要なのは顔がわかる1枚と全身がわかる1枚だけです。スマホで撮ったもので構いません。掲載前に必ず内容をご確認いただくので、写真の差し替えもその段階でできます。
よくある質問
全身写真をひとりで撮るには三脚が必要ですか?
必要ありません。本を積む、ティッシュ箱に差し込む、棚や窓枠に立てかけるなどで代用できます。倒れないよう後ろに支えを置いてください。
カメラはどの高さに置けばいいですか?
腰の高さ、床から70〜90センチです。目線の高さから撮ると見下ろす形になり脚が短く写ります。床から煽ると脚は長く見えますが顔が歪むため宣材には向きません。
タイマーは何秒がいいですか?
10秒です。3秒だと構える時間が足りません。iPhoneならタイマー設定で自動的に連写されるので、1回で10枚ほど撮れます。
鏡越しの全身写真でも大丈夫ですか?
宣材としては弱くなります。スマホが写り込む、顔が隠れる、鏡の汚れが写るためです。可能ならタイマーで撮ったもののほうが評価されます。