リスティング広告のキーワード選定:検索意図で絞るべき理由と実践方法

リスティング広告で「キーワードを設定したのに成果が出ない」という場合、多くはキーワード選定の段階に問題があります。

検索ボリュームが多いキーワードに予算をかけても、そのキーワードで検索するユーザーが「今すぐ購入・問い合わせしたい」と思っていなければ成約にはつながりません。リスティング広告のキーワード選定で最も重要なのは「検索意図」です。

この記事では、成果の出るキーワード選定の考え方と実践方法を解説します。

検索意図の4つの種類

Googleが定義する検索意図(Search Intent)には4つの種類があります。リスティング広告では「購入意図」と「行動意図」のキーワードに予算を集中することが基本です。

知識収集型(Informational)

「LP制作 とは」「Google広告 仕組み」など、情報を調べるための検索です。購買意欲は低く、リスティング広告では費用対効果が悪いことが多いです。

比較・検討型(Commercial)

「LP制作 費用」「Google広告 代理店 比較」など、購買を検討する段階の検索です。成約につながる可能性があるため、広告配信の価値があります。ただし競合が多く単価が高いことも多いです。

購入・問い合わせ型(Transactional)

「LP制作 依頼」「Google広告 代理店 横浜」など、具体的なアクションを起こそうとしている検索です。リスティング広告で最も優先すべきキーワード群です。

指名検索型(Navigational)

「WGS 和田龍也」のように特定のサービス・ブランドを探す検索です。自社ブランド名で指名検索が来た場合はキャプチャすることを推奨します。

購買意欲の高いキーワードの見つけ方

Transactionalなキーワードを見つけるためのポイントを説明します。

修飾語を付けて意図を絞る

「LP制作」という単体キーワードより「LP制作 依頼」「LP制作 費用 横浜」のように修飾語を加えることで、購買意欲の高いユーザーに絞れます。

よく使われる購買意図を示す修飾語には「依頼」「見積もり」「料金」「比較」「おすすめ」「どこがいい」「横浜」「神奈川」などがあります。

競合他社名キーワード

「競合他社名 評判」「競合他社名 料金」のような検索は、競合からの乗り換えを考えているユーザーを示します。競合他社名を除外するか逆に狙うかは業界の慣習と競合の反応を見て判断してください。

Googleサジェストと関連ワードの活用

Googleでキーワードをタイプしたときにでるサジェスト(自動補完)や、検索結果ページ下部の「関連する検索キーワード」は、実際のユーザーの検索パターンを示しています。これらを参考にキーワードを拡張してください。

マッチタイプの使い分け

Google広告のマッチタイプはキーワードの「どの程度一致した検索に広告を表示するか」を制御します。

完全一致 [キーワード]

設定したキーワードとほぼ同じ意味の検索にのみ表示されます。精度は高いですが、リーチが狭くなります。成約率の高いキーワードが明確になってきたら完全一致を使います。

フレーズ一致 "キーワード"

設定したキーワードを含む検索に表示されます。完全一致より広い範囲をカバーしつつ、意図から大きく外れた表示を防ぎます。初期テストに向いています。

インテントマッチ(旧部分一致)キーワード

Googleが関連する広範な検索に自動で表示します。リーチは最も広がりますが、意図しないキーワードで表示されることも多いです。コンバージョンデータが蓄積されたAIに任せる段階で使います。

推奨の使い方

初期テスト時はフレーズ一致か完全一致から始めることを推奨します。インテントマッチは過去30日間に50件以上のコンバージョンデータが蓄積されてから使うのが安全です。

除外キーワードの設定方法

除外キーワードの設定は、リスティング広告の費用対効果を高める上で非常に重要です。

除外すべきキーワードの種類

購買意欲が低いワード(「無料」「やり方」「自分で」「DIY」)、業種が合わないワード(LP制作業者が「LP 作り方 自分で」を除外するなど)、求人・採用関連(「求人」「アルバイト」「転職」)、地域が合わない場合の地域名などが除外対象になります。

検索語句レポートの確認

Google広告の「検索語句レポート」を週1回確認することで、どんなキーワードで広告が表示されているかがわかります。成果につながっていないキーワードは都度除外リストに追加してください。

キャンペーン開始から1〜2週間でレポートを確認すると、予想外のキーワードで表示されていることがよくあります。

キーワード選定の実践ステップ

Step1:ビジネスの核となるキーワードを洗い出す

自社のサービス・商品を表す言葉を中心に、「誰が・どんな課題で・どんな言葉で検索するか」を想像してキーワードリストを作ります。

Step2:検索意図で分類する

洗い出したキーワードを「情報収集型」「比較・検討型」「購入・問い合わせ型」に分類します。まず「購入・問い合わせ型」のキーワードに予算を集中させます。

Step3:Googleキーワードプランナーで検索ボリュームを確認

Googleキーワードプランナー(Google広告の無料ツール)で検索ボリュームと入札単価の目安を確認します。ボリュームが小さくても購買意欲が高ければ優先します。

Step4:最初は10〜20キーワードに絞る

初期のキャンペーンは10〜20個に絞った精度の高いキーワードから始めます。徐々にデータを蓄積しながら拡張していく方が費用対効果が安定します。

Step5:2週間ごとにデータを確認して最適化

検索語句レポートと各キーワードのCPA・CVR・クリック数を確認します。成果が出ていないキーワードの入札調整・停止、除外キーワードの追加を定期的に行ってください。

まとめ

リスティング広告のキーワード選定のポイントをまとめます。

キーワードは「検索ボリューム」より「検索意図」で選びます。Transactional(購入・問い合わせ型)キーワードを優先します。最初は10〜20個に絞って精度を上げ、データが蓄積されたら拡張します。除外キーワードの設定で無駄なクリックを防ぎます。週次で検索語句レポートを確認して継続的に改善することが重要です。

「キーワード選定の見直しをしたい」「Google広告の成果が出ていない」という方はWGSにご相談ください。

和田龍也(WGS代表)
横浜を拠点にWebマーケティング支援を行うWGS代表。Google広告・Meta広告の運用代行とLP制作を一気通貫で提供。横浜・神奈川エリアの中小企業・士業を中心に、広告費用対効果の改善を専門としている。