小さな池で一番になる。ニッチ戦略が中小企業の最強ポジショニングである理由

「もっと広い層に売りたい」。事業を伸ばしたい人ほどこう考える。だが順番が逆だ。小さな池で圧倒的な一番になることが、大きな市場に出る一番の近道になる。

狭い場所の一番は、広い場所の十番に勝つ

人は「その分野で一番詳しい人」から買いたい。総合的に80点の会社より、自分の悩みにピンポイントで120点の専門家を選ぶ。「Webマーケ全般やります」より「歯科医院の新患獲得専門」のほうが、歯科医院にとっては唯一の選択肢になる。

市場が狭いことは、弱点ではなく参入障壁だ。大手は小さい市場に本気を出せない。採算が合わないからだ。小さい市場の一番手は、大手と戦わずに独占できる。

ニッチの見つけ方:3つの掛け算

  1. 業種×専門。「美容室×Instagram集客」「工務店×紹介の仕組み化」。どちらか単体では競合だらけでも、掛け算すると急に空く。
  2. 顧客の状態×サービス。「開業1年目の」「2店舗目を出したい」など、タイミングで絞る。状態が具体的なほど、刺さり方が深くなる。
  3. 自分の経歴×市場。元美容師のWeb屋、元教員の採用コンサル。経歴との掛け算は、他人が真似できない唯一のポジションになる。

「絞ると仕事が減る」は起きない

絞ることへの最大の不安は「対象外の客を逃すのでは」だが、実際には逆のことが起きる。専門を名乗ると、専門外の相談も来るようになる。「この人は歯科専門だけど、うちの整骨院も相談できないか」。一番になった実績が、隣の市場への信用として持ち運べるからだ。

全員に売ろうとする人は、誰からも選ばれない。まず、あなたが確実に一番になれる池を選ぶこと。広げるのは、一番になってからでいい。

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