退職代行サービスが急成長した理由は「フリクションの除去」にある
退職代行サービスは1回数万円の依頼を受けるまでに成長した。「辞めたいのに辞めらない」という話をしなくなった。辞めたい人は普通に辞めればいい。でも「辞めにくい状況」を取り除くというビジネスが生まれた。
これはマーケティングの観点から非常に興味深いケースだ。フリクション(摩擦・障壁)を取り除くだけで、大きなビジネスになった。
フリクションとは何か
行動経済学に「フリクション(障壁)」という概念がある。人が行動しない理由は「やる気がない」だけじゃない。「面倒くさい」「怖い」「恥ずかしい」という心理的ハードルが行動を止めている。フリクションを取り除くだけで、行動量は大きく変わる。
退職代行の「辞めにくい状況」というフリクションを除去することに特化したビジネスモデルだ。それだけで、これだけの需要を掘り起こした。
このビジネスへの応用
AmazonのOne-Click購入に学ぶ
AmazonのOne-Click購入は「カートに入れる→住所確認→支払い確認→注文完了」という複数のステップを1クリックに圧縮した。フリクションを極限まで削った結果、購入率が劇的に上がった。
LPの問い合わせフォームで考える
入力項目が多いフォームは典型的なフリクションだ。「名前・メール・電話番号・会社名・担当者名・問い合わせ内容・業種・従業員数」まで必須にしているフォームは、それだけで離脱が増える。最初のフォームは「名前・メール・相談内容」の3項目で十分だ。詳細は後で聞けばいい。
自社のサービスにあるフリクションを探す
「なぜ問い合わせをためらうのか」「なぜ購入をやめるのか」を考えると、必ずフリクションが見つかる。「電話が怖い」なら電話不要にする。「価格がわからない」なら相場を明示する。「どんな人が来るかわからない」なら担当者の顔写真と自己紹介を入れる。
フリクション除去の確認方法
ヒートマップやGA4でLPのどこで離脱しているかを見ると、フリクションが見えてくる。フォーム直前で離脱が多ければフォームが障壁。CTAボタン周辺で止まっているなら、不安を感じている可能性が高い。データを見てフリクションを特定し、取り除く。これだけでCVRが改善することが多い。
フォームの改善についての詳細はこちらの記事にまとめている。
LP・フォームの改善を一緒に考えたい方はこちらから。
このテーマの全体像は「Webマーケティング戦略の全体像【中小企業・個人事業主が最初に読む記事】」でまとめています。あわせてご覧ください。
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