ヒートマップでLPを改善する方法:Hotjar活用ガイド
「LPを改善したいが、どこに問題があるかわからない」という場合、ヒートマップが有効な診断ツールになります。
ヒートマップとは、ユーザーがWebページのどこをクリックしたか、どこまでスクロールしたかを視覚的に表示するツールです。数値データだけでは見えない「ユーザーの実際の行動」を把握できます。
この記事では、無料から使えるHotjarを使ったLP改善の実践方法を解説します。
ヒートマップで何がわかるか
ヒートマップツールでは主に以下の3種類のデータが取れます。
クリックマップ:ユーザーがどこをクリック(タップ)しているかを可視化します。「どのリンクがよく押されているか」「クリックされていない重要なCTAはないか」を把握できます。
スクロールマップ:ユーザーがどこまでスクロールしているかを可視化します。「ページのどの位置で読むのをやめているか」がわかります。
セッション録画:個々のユーザーがサイトをどのように操作したかを動画で再生できます。「なぜここで離脱したのか」というリアルな行動が観察できます。
Googleアナリティクス(GA4)では「何件コンバージョンしたか」「どのページで離脱したか」の数字はわかりますが、「なぜ離脱したか」はわかりません。ヒートマップは「なぜ」を解明するためのツールです。
Hotjarの基本設定
Hotjarは無料プランでも基本的なヒートマップ・セッション録画が使えます(月35セッションまで無料)。月間アクセスが少ないLP段階では無料プランで十分です。
設置方法
Hotjar(hotjar.com)でアカウントを作成し、発行されるトラッキングコードをLPのhead内に設置します。WordPressであれば「ヘッダー・フッター編集プラグイン」か「テーマのheader.php」に追加します。
設置後24〜48時間でデータが蓄積されはじめます。
計測するページの設定
「Heatmaps」→「New Heatmap」から計測するページURLを設定します。LPのURLを指定してクリック・スクロール・移動の3種類のヒートマップを有効にします。
クリックマップの読み方と改善アクション
クリックマップを見るときのチェックポイントは以下です。
確認1:CTAボタンのクリック率
問い合わせボタンや申し込みボタンがどれくらいクリックされているかを確認します。ファーストビューのCTAがほとんどクリックされていない場合、ボタンの視認性・テキスト・配置に問題がある可能性があります。
確認2:クリックされているが行き先がない場所
テキストや画像がクリックされているのにリンクが設定されていない場合、ユーザーはそこに情報や詳細を期待しています。リンクを追加するか、その場でコンテンツを補足することを検討してください。
確認3:クリックが集中している場所
ユーザーが最も関心を持っているコンテンツがわかります。クリックが多い要素(お客様の声・事例・料金など)は目立つ場所に移動させることでCVR向上につながります。
スクロールマップの読み方と改善アクション
スクロールマップでは色が赤(暖色)のエリアほど多くのユーザーが到達しています。ページ下部に行くほど青(寒色)になります。
確認1:CTAボタンがスクロール到達範囲内にあるか
スクロールマップを見て「50%以下のユーザーしか到達していない位置にCTAボタンしかない」という場合、ファーストビューか中間位置にもCTAを追加する必要があります。
確認2:読み飛ばされているセクション
急激に青くなる(離脱が増える)ポイントがある場合、そのセクションのコンテンツが読まれていません。見出しがわかりにくい・文章が長すぎる・画像がないなどが原因のことが多いです。
確認3:スクロール深度の目安
一般的にLPでは70%以上のユーザーが50%以上スクロールすることが目標です(業種・LP長さによって異なります)。40%未満しか到達していない場合、ファーストビューで読み進める動機付けができていない可能性があります。
セッション録画の活用方法
セッション録画では実際のユーザーが操作する様子を動画で確認できます。特に以下のパターンを観察してください。
注目パターン1:フォームで離脱
問い合わせフォームの入力途中で離脱しているユーザーを録画で確認します。入力項目が多すぎる・必須項目の説明がない・エラーメッセージがわかりにくいといった問題が見つかることがあります。
注目パターン2:繰り返しスクロール
同じ箇所を行ったり来たりしているユーザーは、必要な情報が見つからないか、判断に迷っています。FAQや価格の明示が不足しているサインかもしれません。
注目パターン3:スマホでの操作性
スマホユーザーのセッション録画を確認することで、PC表示では見えないモバイルの操作問題を発見できます。ボタンが小さくて押しにくい・横スクロールが発生しているなどのUX問題が見つかることがあります。
ヒートマップを使ったLP改善の実例
WGSがクライアントのLP改善に携わったケースを紹介します。
横浜市内のコンサルティング会社のLPで、Hotjarのスクロールマップを確認したところ「実績・事例セクション」より下にスクロールするユーザーが全体の30%しかいないことがわかりました。実績セクションの直後に問い合わせフォームを追加したところ、CV数が1.6倍に増加しました。
別の案件では、クリックマップで「お客様の声の写真」が頻繁にクリックされているのにリンク先がないことを発見。写真に詳細事例ページへのリンクを追加し、エンゲージメント時間が40%増加しました。
まとめ
ヒートマップを使ったLP改善のポイントをまとめます。
ヒートマップはGA4の数値では見えない「なぜ離脱するか」を可視化します。Hotjarは無料から使えて、クリック・スクロール・セッション録画の3つのデータが取れます。クリックマップでCTAの反応とユーザーの関心箇所を把握します。スクロールマップでCTAの配置と読み飛ばされているセクションを確認します。セッション録画でフォーム離脱・モバイルUX問題を発見します。
「LPを改善したいがどこから手をつければいいかわからない」という方は、ヒートマップの設置から改善提案まで、WGSにご相談ください。

