「自分は写真写りが悪い」と思っている人は多いのですが、写りが悪い人はほとんどいません。撮られ方の条件が悪いだけです。
原因は5つに絞れます。どれも直せます。
原因1:鏡で見慣れた顔と違う
これがいちばん大きい理由です。
鏡に映るのは左右反転した顔です。毎日それを見ているので、脳はそちらを「自分の顔」だと認識しています。
写真は反転していません。だから見慣れない。その違和感を「写りが悪い」と感じているだけ、というケースが非常に多いです。
大事なのは、他人が見ているのは写真のほうの顔だということです。周りにとっては、それが普段のあなたです。
原因2:レンズが近すぎる
スマホで顔に近づいて撮ると、レンズの特性で中心が膨らみ、端が縮みます。
結果、鼻と額が大きく、耳や輪郭が小さく写ります。これが「実物と違う」原因です。
対策は、離れて撮ること。腕を伸ばしきった自撮りではなく、1.5〜2メートル離れてタイマーで撮る。それだけで顔の比率が正確になります。
超広角(0.5倍)は特に歪むので、人物には使わないでください。
原因3:光が悪い
写真の印象の大半は光で決まります。
- 真上からの照明:目の下と鼻の下に影が落ちて、疲れて見えます
- 逆光:顔が暗くなり、表情が見えません
- 蛍光灯だけ:肌の色が緑や青に転びます
- 直射日光:影が濃く出て、目を細めてしまいます
正解は窓からの自然光を正面か斜め前から。これだけで別人のように写ります。
原因4:角度が固定されている
いつも同じ角度で撮られていると、たまたま自分に合わない角度で固定されている可能性があります。
人の顔は左右対称ではないので、写る側と写りにくい側があります。一度、同じ条件で右斜め・正面・左斜めの3枚を撮って並べてみてください。
多くの人は、髪の分け目と反対側のほうがきれいに写ります。一度決めておけば、以後は迷いません。
原因5:撮る枚数が少ない
これが見落とされがちです。
1枚撮って「やっぱり写りが悪い」と結論を出していませんか。プロのモデルでも、1枚で決まることはありません。数十枚から1枚を選んでいます。
連写で30枚撮れば、その中に必ず使える1枚があります。写りが悪いのではなく、選択肢が少なすぎるだけです。
今日からできる修正
この順でやれば、写真は確実に変わります。
1. 窓の前に立つ。窓のほうを向いて、1〜2メートル離れる。
2. 部屋の電気を消す。光源を自然光だけにする。
3. スマホを目線の高さに固定する。1.5メートル離す。
4. 首を少し前にスライドさせる。フェイスラインが出ます。
5. 連写で30枚撮る。表情を少しずつ変えながら。
この5つだけで、「写りが悪い」という感覚はかなり変わります。
体型が実物と違って写る
顔だけでなく体も、角度で大きく変わります。
カメラが目線の高さにあると、全身は上から見下ろす形になり脚が短く写ります。全身は腰の高さから撮る。これだけで比率が正確になります。
詳しくは全身写真を自分で撮る方法にまとめています。
他人が撮ると悪くなる場合
自撮りは大丈夫なのに、人に撮られると写りが悪い。これもよくあります。
理由は2つ。1つは、撮る人がカメラを胸の高さで構えているから。下から撮られると誰でも二重あごになります。
もう1つは、表情を作る時間がないから。「撮るよ」と言われた直後に構えるので、固まったまま撮られます。
どちらも、伝えれば解決します。「目線の高さから」「3つ数えてから」「連写で」。この3つを頼んでください。
加工で直そうとしない
写りが悪いと感じると、加工に走りたくなります。ただ、これは根本解決になりません。
輪郭を細くしても背景が歪みますし、実物とのギャップが生まれます。撮り方を直すほうが、早くて確実で、しかも何度でも再現できます。
加工の線引きは自然に見える加工のやり方にまとめています。
証明写真だけ極端に写りが悪い
「普段の写真は平気なのに証明写真だけひどい」というのもよく聞きます。理由があります。
証明写真機は正面から強い光を当てて、無表情で、動きを止めて撮るという、いちばん条件の厳しい撮り方をします。ごまかしが一切効きません。
対策は、椅子の高さを合わせる、首を前にスライドさせる、口角を数ミリ上げる、明るさを1段階上げる。詳しくは証明写真をきれいに撮るコツにまとめています。
集合写真で必ず失敗する
集合写真は、カメラが自分の正面にありません。そのまま正面を向くと、自分だけ横を向いた写真になります。
顔ごとカメラのほうへ向けてください。目線だけ動かすと白目が多くなります。
また、後列や端にいると引き伸ばされて写ります。これはレンズの特性なので、可能なら中央寄りに立つほうが有利です。
それでも納得できないとき
条件を整えて撮っても気に入らない場合、見ているポイントがずれている可能性があります。
自分の写真を見るとき、人はいちばん気にしている一箇所だけを凝視します。鼻、目の大きさ、輪郭。でも他人は、写真全体の雰囲気しか見ていません。
信頼できる人に「この写真どう?」と聞いてみてください。自分が気にしている部分に、誰も触れないことがほとんどです。
1枚あれば十分です
完璧な写真は要りません。顔がはっきり見えて、実物と一致している。それだけで応募に使えます。
Pasha!の読者モデル登録も、顔がわかる1枚と全身がわかる1枚があれば応募できます。撮り方全体は宣材写真をスマホで撮る方法にまとめています。
よくある質問
写真と鏡で顔が違って見えるのはなぜですか?
鏡に映るのは左右反転した顔で、脳はそちらを自分の顔だと認識しています。写真は反転していないため見慣れず、違和感を「写りが悪い」と感じています。他人が見ているのは写真のほうの顔です。
写真写りをよくする一番効く方法は何ですか?
光を変えることです。窓からの自然光を正面か斜め前から受けて、部屋の照明は消してください。それだけで印象が大きく変わります。
自撮りは平気なのに、人に撮られると写りが悪くなります。
撮る人がカメラを胸の高さで構えているためです。下から撮られると誰でも二重あごになります。「目線の高さから」「3つ数えてから」「連写で」と伝えてください。
写りが悪いのは加工で直せますか?
根本解決になりません。輪郭を細くすると背景が歪み、実物とのギャップも生まれます。撮り方を直すほうが早くて確実で、何度でも再現できます。