Webマーケティングの費用目安と予算の決め方【中小企業向け完全ガイド】
中小企業のWebマーケティング費用は、地域のお店なら月3〜10万円、一般的な中小企業なら月10〜30万円が、広告費の始めやすい目安です。ただし金額を相場だけで決めると、使いすぎか足りないかを判断できません。「1人の新規客にいくらまで使えるか」を自社の粗利から計算して決めましょう。
Webマーケティングにいくらかければいいのか
業種、目標、今の集客の状況で適切な金額は変わるので、すべての会社に同じ答えはありません。ただし、予算を決める手順は共通です。この記事では、費用の相場、予算の決め方、月3万円・10万円・30万円の使い方の例を順に説明します。
Webマーケティング費用の相場と内訳
費用は大きく4つに分かれます。金額は相場の目安で、依頼先や作業範囲によって変わるので、必ず見積もりで確認してください。
| 費用の種類 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 広告費 | 媒体に払う費用 | 地域限定で月3〜5万円、標準的な中小企業で月10〜30万円、競争の激しい業種や全国展開で月50万円以上 |
| 制作費 | LP、動画、漫画など | LP 5〜80万円、動画 10〜100万円、漫画 10〜50万円 |
| ツール費 | 計測や分析の道具 | GA4は無料、ヒートマップは無料から月1万円程度 |
| 外注費 | 運用代行、コンサルティング | 広告運用は広告費の15〜20%または月3〜10万円固定、コンサルは月5〜30万円 |
1. 広告費
Google広告、Meta広告、Yahoo!広告などに直接支払う費用です。Google広告の詳しい相場はGoogle広告の費用と相場の記事にまとめています。
2. 制作費
LPやWebサイト、動画などを作る費用です。一度で終わりにせず、公開後の修正費も見込んでおくと、改善を止めずに済みます。
3. ツール費用
最初から有料ツールをそろえる必要はありません。GA4とSearch Consoleは無料で使えるので、まずこの2つで数字を見られるようにしましょう。
4. 外注費(運用代行・コンサルティング)
自社に担当者がいない場合に発生する費用です。依頼先の選び方はWebマーケティングを外注する費用の記事で詳しく説明しています。
予算の正しい決め方:LTVからの逆算
予算を決めるのに一番確実なのは、LTV(顧客生涯価値)から逆算する方法です。1人のお客さんから最終的に得られる金額が分かれば、新規客の獲得に使える上限が決まります。
計算の手順
- LTVを計算する:月3万円のサービスを平均12か月続けてもらうなら、LTVは36万円です
- 粗利を出す:粗利率60%なら、36万円×60%で21.6万円が残ります
- 目標CPAを決める:1人の獲得に使う金額を、この範囲で決めます。例として3万円に設定します
- 月の目標人数を掛ける:月10人の新規客が目標なら、3万円×10人で月の予算は30万円です
LTVの出し方はLTVの計算方法と広告予算への活用で詳しく説明しています。数字を入れて確かめたいときは、広告費の元を取るのに必要な人数が分かる計算機を使うと、すぐに答えが出ます。
業種別の広告費売上比率の目安
LTVがまだ分からない場合は、売上に対する広告費の割合を出発点にします。業種の目安は次のとおりです。あくまで最初の仮の数字なので、実績が出たらLTVからの計算に切り替えましょう。
| 業種 | 売上に対する広告費の目安 |
|---|---|
| 飲食、小売 | 3〜5% |
| BtoBサービス | 5〜10% |
| EC、通販 | 10〜20% |
| 高単価サービス(コンサル、医療など) | 5〜15% |
売上規模ごとの目安は売上規模別・Web広告の適正予算も参考にしてください。
月3万円・10万円・30万円の使い方の例
予算が小さいほど、施策を絞ることが大切です。金額別の配分の例を挙げます。
| 月の予算 | 使い方の例 | 最初に見る数字 |
|---|---|---|
| 3万円 | Googleビジネスプロフィールを整え、地域名を入れた検索広告を少額で試す | 電話、予約、ルート検索の数 |
| 10万円 | 検索広告8万円と、LPの修正や写真に2万円 | 問い合わせ1件あたりの費用 |
| 30万円 | 広告費20万円、LPの改善5万円、運用代行やコンサル5万円 | 新規客1人あたりの費用と粗利 |
広告費と制作費のバランス
よくある失敗は、予算のすべてを広告に使い、LPに何もかけないことです。LPの成約率が低いままでは、広告費を増やしても費用対効果は良くなりません。たとえば、同じ広告費でも成約率が1%から2%に上がれば、問い合わせは2倍になります。
なお、LPを新しく作る初期費用は、上の月額とは別に確保しておきましょう。
最初は小さく始めて検証する
最初から大きな予算を使うのはリスクがあります。中小企業には、次の順番が合っています。
- 月3〜5万円で1つの施策を試す
- 問い合わせ数、CPA、成約率を記録する
- 目標CPAに収まった施策だけ、予算を増やす
- 収まらない施策は、広告文、LP、キーワードのどこに原因があるかを確かめる
少額から始める具体的な方法はGoogle広告のスモールスタートの記事で説明しています。数字はGA4で確かめます。見る場所は次の短い動画でも説明しています。
よくある質問
Webマーケティングの費用相場はいくらですか?
広告費は地域のお店で月3〜5万円、標準的な中小企業で月10〜30万円が目安です。制作や運用代行を頼む場合は、別に費用がかかります。実際の予算は、1人の新規客にいくら使えるかを粗利から計算して決めましょう。
中小企業の予算はどう決めればいいですか?
LTVから粗利を出し、1人の獲得に使う金額を決めて、月の目標人数を掛けます。LTVが分からないうちは、売上に対する広告費の割合を仮の数字にして始めましょう。
広告費をかけずに始められますか?
始められます。Googleビジネスプロフィール、GA4、Search Consoleは無料で使えます。ただし、記事やSNSは成果が出るまで時間がかかるので、作業の時間も費用と考えて計画しましょう。
運用代行はいつから頼むべきですか?
自社で一度試して数字の見方が分かったあと、作業時間が足りなくなった段階が目安です。頼むときは、報告してもらう数字と契約期間を先に確認しましょう。
まとめ
Webマーケティングの予算は、LTVから粗利を出して目標CPAを決め、月の目標人数を掛けて算出します。最初は月3〜5万円で試してデータを取り、効果を確かめられた施策に予算を増やしていきましょう。
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